目次
議事録のフォーマットが統一されていないと、書く人によって内容がバラバラになり、「あの決定事項はどこに書いてあるか」と探し回る事態が起きます。
この記事では、議事録の基本構成から、社内会議・商談・プロジェクト会議・経営会議・1on1ミーティングの目的別テンプレート5種の例文・コピペ素材まで、すぐ使える形式でまとめました。書き方の7つのコツ、AI議事録ツールの選び方、SFA/CRM連携の方法もあわせて紹介します。
議事録フォーマットの基本構成(必須7要素)
見やすい議事録は、7つの構成要素で成り立っています。
- 日時・場所(オンラインの場合はツール名)
- 参加者(所属・役職を含む)
- 議題・アジェンダ
- 決定事項(必ずこのセクションを独立させる)
- 保留・継続検討事項
- 次回アクション(担当者・期限をセットで記載)
- 次回会議の日程
この7項目のうち、最も重要なのが「決定事項」と「次回アクション」の独立です。この2つが議論の本文に埋もれていると、議事録の実用価値が大きく下がります。
読み手が3秒で決定事項を把握できる構造を作るには、決定事項セクションを議事録の冒頭か最上位に配置し、担当者と期限を必ずセットで記載することが基本です。
目的別テンプレート5種(社内会議・商談・プロジェクト・経営会議・1on1)
会議の種類によって「記録すべき情報の重点」が異なります。以下の5種類から会議タイプに合ったテンプレートを選んでください。
| 会議タイプ | 記録の重点 | テンプレート |
|---|---|---|
| 社内会議・定例 | 進捗確認・タスク振り分け | テンプレート1 |
| 商談 | 顧客ニーズ・提案反応・次回アクション | テンプレート2 |
| プロジェクト会議 | 進捗・課題・リスク・マイルストーン | テンプレート3 |
| 経営会議 | 報告事項・検討事項・決議事項 | テンプレート4 |
| 1on1ミーティング | 目標進捗・フィードバック・キャリア相談 | テンプレート5 |
テンプレート1:社内会議・定例会議(書き方例文付き)
社内定例は参加者が固定されているため、ヘッダー情報を毎回入力する手間を省けます。チームで共有のテンプレートを持つことで、誰が書いても同じ構造になります。決定事項は会議中にリアルタイムで記録し、担当者と期限を確定させてから議事録を閉じるのがコツです。
【社内定例会議 議事録】
日時:20XX年XX月XX日(曜日)HH:MM〜HH:MM
場所:(会議室名 / オンライン:Zoom・Teams等)
参加者:(氏名・役職)
欠席者:(氏名・理由)
議事録担当:
─────────────────────────
■ アジェンダ
1.
2.
3.
─────────────────────────
■ 決定事項(冒頭に配置する)
1. 【担当: 】【期限: 】
2. 【担当: 】【期限: 】
─────────────────────────
■ 議論内容(要点のみ・発言録は別添)
・
─────────────────────────
■ 保留・継続検討事項
・
─────────────────────────
■ 次回アクション
| No | タスク | 担当 | 期限 |
|----|--------|------|------|
| 1 | | | |
| 2 | | | |
─────────────────────────
■ 次回会議
日時:
ブレスト会議に使う場合は、「議論内容」セクションを「アイデア一覧」に変更し、各アイデアに優先度(高・中・低)と検証担当を付記する形にアレンジしてください。Teamsを使っている場合は、Teams会議で議事録を効率化する方法も参照してください。
テンプレート2:商談議事録(書き方例文付き)
商談議事録は、顧客情報と次回アクションを明確に分けて記録することが営業成果につながる核心です。特に「先方の反応」と「懸念点」を具体的に記録しておくことで、次回商談の準備と提案精度が上がります。
商談議事録の3ブロック構成として「ヒアリング内容」「提案反応」「次回アクション」を分けて記録し、SFAに転記する際もこの3ブロックを商談フェーズ・課題・Todoに対応させると転記工数を最小化できます。フェーズ別のより詳しい書き方は、商談議事録の書き方とフォーマットでも解説しています。
【商談議事録】
日時:20XX年XX月XX日(曜日)HH:MM〜HH:MM
形式:(対面 / オンライン:使用ツール)
参加者(自社):(氏名・役職)
参加者(先方):(会社名・氏名・役職)
議事録担当:
─────────────────────────
■ 本日の議題
・
─────────────────────────
■ ヒアリング内容(課題・ニーズ・現状)
・現状の課題:
・解決したいこと:
・意思決定のタイムライン:
・決裁者・関係者:
─────────────────────────
■ 提案内容と先方の反応
・提案:
・反応:(関心度:高/中/低)
・懸念点・質問:
・競合他社の検討状況:
─────────────────────────
■ 決定事項
・
─────────────────────────
■ 次回アクション
| 担当 | タスク | 期限 |
|------|--------|------|
| 自社 | | |
| 先方 | | |
─────────────────────────
■ 次回商談
日時:
議題:
商談議事録の記録量が多い場合は、AI自動議事録の活用が特に効果的です。会議中の音声を自動で文字起こし・構造化し、「ヒアリング内容」「決定事項」「次回アクション」をそれぞれのブロックに自動で振り分けることができます。
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テンプレート3:プロジェクト会議議事録(書き方例文付き)
プロジェクト会議の議事録は、進捗ステータスと課題・リスクの記録が中心です。後から経緯を追う際の唯一の記録になるため、決定の背景と却下した代替案も残しておくと有用です。マイルストーン変更は必ず変更前後を対比する形式で記録します。
【プロジェクト会議 議事録】
プロジェクト名:
会議名:(キックオフ / 定例 / 課題検討 等)
日時:20XX年XX月XX日(曜日)HH:MM〜HH:MM
場所:(会議室名 / オンライン)
参加者:(氏名・役割)
欠席者:
議事録担当:
─────────────────────────
■ 進捗状況サマリー
全体進捗:(予定XX% / 実績XX%)
前回議事録からの変化:
─────────────────────────
■ 議題別サマリー
▶ 議題1:(議題名)
内容:
決定・確認事項:
保留事項:
▶ 議題2:(議題名)
内容:
決定・確認事項:
保留事項:
─────────────────────────
■ 課題・リスク一覧
| No | 課題・リスク内容 | 深刻度 | 担当 | 対応期限 | ステータス |
|----|----------------|--------|------|----------|-----------|
| 1 | | 高/中/低| | | 対応中/解決済|
─────────────────────────
■ マイルストーン変更(ある場合のみ)
| 項目 | 変更前 | 変更後 | 変更理由 |
|------|--------|--------|---------|
| | | | |
─────────────────────────
■ 決定事項
1. 【担当: 】【期限: 】
2. 【担当: 】【期限: 】
─────────────────────────
■ 次回アクション
| No | タスク | 担当 | 期限 |
|----|--------|------|------|
| 1 | | | |
| 2 | | | |
─────────────────────────
■ 次回会議
日時:
主要議題(予定):
プロジェクト会議を複数ツール(Zoom・Teams・Google Meet)で開催している場合は、Zoomの議事録を自動作成する方法も参考にしてください。
テンプレート4:経営会議議事録(書き方例文付き)
経営会議の議事録は、決議事項に対する賛否や条件を正確に残すことが最重要です。報告事項(すでに確定した情報の共有)、検討事項(結論が出ていない議題)、決議事項(その場で決定した事項)の3区分を明確に分け、発言者と結論を紐づけて記録すると、後日の監査や振り返りに耐えられる議事録になります。
【経営会議 議事録】
会議名:(定例経営会議 / 予算検討会議 等)
日時:20XX年XX月XX日(曜日)HH:MM〜HH:MM
場所:(会議室名 / オンライン:Zoom・Teams・Google Meet)
出席者:(役職・氏名)
欠席者:
議事録担当:
─────────────────────────
■ 報告事項
1.
2.
─────────────────────────
■ 検討事項
▶ 議題1:(議題名)
論点:
主な意見:
結論:
─────────────────────────
■ 決議事項(賛否を必ず記録)
1. 【決議内容: 】【賛成/反対/保留: 】
2. 【決議内容: 】【賛成/反対/保留: 】
─────────────────────────
■ リスク・懸念事項
・
─────────────────────────
■ 次回アクション
| No | タスク | 担当役員 | 期限 |
|----|--------|----------|------|
| 1 | | | |
─────────────────────────
■ 次回会議
日時:
取締役会に準ずる重要な意思決定の場や、より法定文書に近い形式が必要な場合は、経営会議の議事録テンプレートで3つの型を詳しく解説しています。
テンプレート5:1on1ミーティング議事録(書き方例文付き)
1on1ミーティングの記録は、業務会議の議事録とは目的が異なります。決定事項の共有よりも、本人の状況把握と合意したアクションの記録が中心です。体調や人間関係など機微な内容は詳細を書かず、要約に留めるか記録自体を控えるのが基本です。
【1on1ミーティング 記録】
実施日:20XX年XX月XX日(曜日)HH:MM〜HH:MM
上司:
部下:
実施頻度:(毎週 / 隔週 / 月1回)
─────────────────────────
■ 前回のフォローアップ
前回のアクション:
進捗:
─────────────────────────
■ 今回のテーマ
・業務の進捗と課題:
・目標に対する状況:
・コンディション(体調・モチベーション):
・キャリア・成長に関する相談:
─────────────────────────
■ フィードバック
上司から:
部下から:
─────────────────────────
■ 次回までのアクション
| 担当 | タスク | 期限 |
|------|--------|------|
| 部下 | | |
| 上司 | | |
─────────────────────────
■ 次回1on1
日時:
記録をチームの育成データとして体系的に活用する方法は、1on1ミーティングの記録と活用法を参照してください。
見やすい議事録の書き方7つのコツ
コツ1:決定事項を冒頭に独立させる
議事録を読む人の大半が知りたいのは「何が決まったか」です。決定事項を議論の流れに埋め込まず、専用セクションとして冒頭に配置することで、読み手は3秒で要点を把握できます。
コツ2:担当者と期限を必ずセットで記載する
「Aさんが対応する」という記録は、期限がなければアクションになりません。すべてのアクションアイテムに「担当者」「期限」を明記する習慣をつけると、フォローアップの効率が大幅に向上します。
コツ3:発言の詳細は別添にする
議事録本体は「決定事項とアクション」に絞り、発言録が必要な場合は別添資料として添付します。本体に発言を詳細に書きすぎると、何が重要かがわかりにくくなります。
コツ4:会議ごとにフォーマットを固定する
会議の種類ごとに使うテンプレートを決め、チームで共有します。フォーマットが統一されると、読む人が「どこに何が書いてあるか」を探す手間がゼロになります。NotionやGoogle Docsにテンプレートを保存し、新規ページ作成時にワンクリックで呼び出せるようにしておくと定着しやすいです。
コツ5:テンプレートを定期的に見直す
フォーマットは一度決めたら終わりではありません。会議の目的や参加者の変化に合わせて、3〜6か月に一度テンプレートを見直すことで、形骸化を防げます。
コツ6:会議前にアジェンダとテンプレートを共有しておく
議事録担当が会議の直前にフォーマットを用意していると、議論を追いながらの入力に追われて記録の質が落ちます。事前にアジェンダをテンプレートへ流し込み、議題ごとの枠だけ作っておくと、当日は結論を埋めるだけで済みます。
コツ7:専門用語・略語には初出時に補足を入れる
社内でしか通じない略語や専門用語をそのまま記録すると、後から読む人や他部署への共有時に意味が伝わりません。初出時にカッコ書きで簡潔な補足を添えるだけで、議事録の再利用価値が上がります。
AI議事録ツールの選び方と自動化のポイント
定例会議や商談の議事録を毎回手書きで作成していると、1回あたり15〜30分の工数がかかります。月に20回の会議がある場合、議事録作成だけで月5〜10時間を費やしている計算です。
AI議事録ツールを選ぶ4つの基準
- 文字起こし精度:日本語の会議・商談に対応した実測値を公開しているか(目安は約94%程度)
- セキュリティ要件:データが国内データセンターで保管されているか、ISO/IEC 27001:2022などの認証を取得しているか、SSO・監査ログ・アクセス権限管理に対応しているか
- SFA/CRM連携:Salesforce連携(カスタムオブジェクト対応)など、議事録の内容を営業活動に直結できるか
- 対応する会議ツール:Zoom・Teams・Google Meetに対応しているか(Webexは非対応の製品が多い)
AI自動議事録の基本フロー
- ステップ1:会議音声の自動取得(Zoom・Teams・Google Meet対応)
- ステップ2:AIによる文字起こしと話者分離(日本語精度約94%)
- ステップ3:決定事項・アクションアイテムの自動抽出
- ステップ4:フォーマットに沿った議事録の自動生成
- ステップ5:SFA(Salesforceなど)への自動反映
手書き議事録とAI自動生成の使い分け
会議の性質によって使い分けるのが実務上の最適解です。
| 項目 | 手書き | AI自動生成 |
|---|---|---|
| 向いている会議 | 高機密・少人数(取締役会等) | 定例・商談・プロジェクト会議 |
| 作成コスト | 高(全量手入力) | 低(確認・修正のみ) |
| 精度 | 記録者のスキルに依存 | 約94%(日本語文字起こし) |
| CRM連携 | 手動入力 | SFAへの自動反映が可能 |
| セキュリティ | ツール依存なし | 要件確認が必要 |
※ 2026年9月時点の情報です。
各ツールの詳細な比較と選定フローは、議事録作成AIツール比較2026を参照してください。
議事録をSFA/CRMに連携する方法
議事録の内容を営業活動に活かすには、SFA(Salesforceなど)への転記までを含めて設計しておく必要があります。
- 議事録のテンプレート項目とSFAの入力項目を事前に対応させる(決定事項→商談メモ、次回アクション→ToDo、ヒアリング内容→商談フェーズ等)
- 手動転記の場合は、テンプレートの構造をSFAの入力フォームと同じ順序に揃えておくと転記ミスと工数を削減できる
- CSVインポートに対応したSFAであれば、議事録テンプレートの表形式(次回アクション等)をそのままエクスポートして取り込む方法も有効
- AIを活用した対話データプラットフォームでは、商談の音声データから決定事項やアクションを自動抽出し、Salesforceへ自動反映することも可能(カスタムオブジェクト対応)
手動転記に依存する運用は担当者の負荷が高く、抜け漏れも発生しやすくなります。商談件数が多い組織ほど、テンプレートの段階で連携を見越した設計にしておく価値があります。
まとめ:効率的な議事録運用のポイント
議事録フォーマットは「決定事項・担当者・期限」を3秒で読める構造が基本です。社内会議・商談・プロジェクト会議・経営会議・1on1ミーティングの5種類で記録すべき情報の重点が異なるため、目的に合ったテンプレートをチームで統一して運用することが重要です。
手書きとAI自動生成の使い分けは、会議の機密度と頻度で判断します。定例会議や商談など頻度の高い会議にはAI自動生成が特に有効です。
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ailead編集部
株式会社ailead
aileadの公式編集部です。営業DX・AI活用に関する情報を発信しています。



