aileadailead - エンタープライズAIエージェント基盤
ボイスボットとは|仕組み・活用例・IVRとの違い
営業16分で読めます

ボイスボットとは | 仕組み・活用例・IVRとの違い

ailead編集部

ailead編集部

共有:
目次

ボイスボットとは、音声認識と対話AI(自然言語処理)を組み合わせ、電話をかけてきた発信者の自由な発話を解釈して自動で応答する仕組みです。「ご用件をお話しください」と促し、話した内容から用件を判断して回答や手続きへ進む自動応答が、ボイスボットの典型です。

コールセンターや代表電話の一次受付で活用が広がり、番号を押すだけの旧来型の自動応答から、話すだけで用件が伝わる応対へと進化しています。本記事では、ボイスボットの仕組みと活用例、メリット、そしてIVRやチャットボットとの違いを、公式ドキュメントや公表情報にもとづいて中立的に整理します。

ボイスボットとは|音声認識×対話AIの自動応答

ボイスボットとは、音声認識と対話AIを組み合わせ、発信者の発話を解釈して自動で応答する電話の自動化の仕組みです。あらかじめ決めた選択肢を番号で選ばせるのではなく、発信者が話した言葉そのものから用件を判断して処理を進めます。

AWSの説明では、会話型AIは3つの要素で成り立ちます。人間の言語を機械が処理する自然言語処理(NLP)、意図や文脈を読み取る自然言語理解(NLU)、人間らしい応答文を作る自然言語生成(NLG)です。ボイスボットは、この会話型AIの入口に音声認識、出口に音声合成を加えたものだと理解すればわかりやすいでしょう。

コンタクトセンターの文脈では、ボイスボットは一次受付や定型対応の自動化を担い、複雑な用件は有人対応へ引き継ぎます。電話という接点を保ちながら、応対の一部を自動化できる点が支持されています。

ボイスボットの仕組み|ASR・対話AI・音声合成の流れ

ボイスボットの一般的な処理は、大きく次の流れで進みます。

  • 音声認識(ASR):発信者の発話をリアルタイムでテキスト化する
  • 自然言語処理(NLP・NLU):テキストから用件の意図を判定する
  • 応答生成:判定した意図に応じて回答や次の質問を組み立てる
  • 音声合成(TTS):組み立てた応答を音声に変換して読み上げる

ボイスボットは、着信音声をテキスト化し、意図を判定して回答を組み立て、音声合成により読み上げる一連の流れで動きます。この処理を対話が続く限り繰り返し、必要な情報を聞き取りながら用件を完了させたり、適切な窓口へ取り次いだりします。

応答の作り方には、あらかじめ用意した回答パターンに沿って進むシナリオ型と、生成AIを用いて柔軟に応答を生成する型があります。AWSが提供する対話型AIのAmazon Lexは、音声認識(ASR)と自然言語理解(NLU)で会話型インターフェースを構築するサービスで、生成AIの活用によりユーザーがより自然にやり取りできると案内されています。近年はこうした生成AIを取り入れたボイスボットも増えています。

ボイスボットの活用例とメリット

ボイスボットは、電話対応の入口で定型的な用件を引き受けることで、対応の効率と品質の両立を助けます。代表的な活用例は次のとおりです。

  • 一次受付と用件の振り分け:発話内容から用件を判断し、適切な窓口へ取り次ぐ
  • 予約・注文の受付:日時や商品などを音声で聞き取り、システムへ登録する
  • 本人確認:会員番号や生年月日を発話で受け付けて認証する
  • 各種照会:残高照会や配送状況の確認などを自動で応答する

ボイスボットの主なメリットは、24時間の自動対応・待ち時間の短縮・オペレーターの負荷軽減による人件費の抑制です。定型的な問い合わせを自動で処理できれば、有人対応は複雑な相談に集中できます。番号を押す操作が不要なため、長いガイダンスを最後まで聞かずに用件を伝えられる点も、発信者の負担を下げます。

一方で注意点もあります。音声認識は周囲の雑音や言い回しの揺れで精度が変わるため、聞き取れなかった場合の聞き返しや、有人対応への切り替え導線を設計しておく必要があります。導入時は、自動化する用件の範囲を絞り、運用しながら精度と応対フローを継続的に改善する姿勢が求められます。

ボイスボットとIVR・チャットボットの違い

ボイスボットと混同されやすいのが、IVR(自動音声応答)とチャットボットです。役割の違いを整理します。

項目ボイスボットIVR(従来型)チャットボット
チャネル電話(音声)電話(音声)Webやアプリ(テキスト)
入力方式自由な発話番号のプッシュ操作が中心テキスト入力
中核技術音声認識+対話AIガイダンス+DTMF自然言語処理
向く用途発話で完結する定型対応選択肢による振り分けテキストでの自己解決

ボイスボットは音声認識と自然言語処理で自由な発話を解釈する点が、番号のプッシュ操作を前提とする従来型IVRとの主な違いです。IVRは決められた選択肢を番号で選ぶ運用が中心のため、メニューが深いと発信者が目的にたどり着きにくくなります。ボイスボットは話すだけで用件を伝えられるため、この負担を軽減できます。IVRの仕組みや役割の詳細はIVR(自動音声応答)とは|仕組み・活用例・ボイスボットとの違いで解説しています。

チャットボットとの違いは、対応するチャネルです。チャットボットはWebやアプリのテキスト対話で応え、ボイスボットは電話の音声対話で応えます。基盤の自然言語処理は共通する部分が多く、音声認識と音声合成の有無が主な差になります。どれか一つが優れているわけではなく、顧客の接点や用件に応じて使い分け、組み合わせるのが現実的です。

Amazon ConnectでのボイスボットとAIセルフサービス

ボイスボットを、IVRやルーティングと同じクラウド基盤の上で扱えるのが、AWSのクラウド型コンタクトセンター「Amazon Connect」です。ビジュアルなエディタでコールフロー(問い合わせフロー)を設計し、音声案内から自動応答までを組み立てられます。

AWSは、音声認識と自然言語理解で会話型インターフェースを構築するAmazon Lexを提供しており、Amazon Connectとネイティブに統合してボイスボットを組み込めると案内しています。さらに生成AIによるセルフサービスや応対支援を担うAmazon Q in Connectを組み合わせると、番号を押すだけの旧来型の自動応答から、発話で用件を伝えられるセルフサービスへ段階的に発展させられます。Amazon ConnectのAI機能の全体像はAmazon ConnectのAI機能 完全ガイドで解説しています。生成AIを含む自動応答の広がりはAIコールセンターとは|生成AI活用と対話データのナレッジ化もあわせてご覧ください。

ボイスボットや有人対応は膨大な音声・テキストの対話データを生み出すため、それをどう蓄積し活用するかが次の論点になります。自動応答の記録や有人対応の会話は、そのままでは各システムに散在しがちです。

対話データを「使えるナレッジ」に変える

ボイスボットの導入で、電話対応の効率は大きく上がります。しかし、そこで生まれる対話データを応対の完了で終わらせてしまうと、組織の資産にはなりません。営業・CS・管理を横断して検索・参照できる「ナレッジ」に構造化してはじめて、次の応対やAIエージェントの活用につながります。

株式会社aileadは、対話データを安全に統合・構造化し、AIが使えるナレッジとして統治するエンタープライズ基盤です。ボイスボットやコンタクトセンターを置き換えるものではなく、そこで生まれた対話データを組織の資産に変える補完レイヤーとして位置づけられます。対話データのナレッジ化という考え方はコンタクトセンターの対話データを「ナレッジ」に変えるもあわせてご覧ください。

出典: 会話型AIとは(AWS、https://aws.amazon.com/jp/what-is/conversational-ai/)/Amazon Lex(https://aws.amazon.com/jp/lex/)/Amazon Connect(https://aws.amazon.com/jp/connect/)ほか。仕組み・機能の記載は同ドキュメント/公表情報にもとづきます。ボイスボット製品の仕様や料金は変動するため、最新は各社公式で確認してください。

ailead編集部

ailead編集部

株式会社ailead

aileadの公式編集部です。営業DX・AI活用に関する情報を発信しています。

#ボイスボット#コールセンター#生成AI

ailead(エーアイリード)で商談・面談データを活用しませんか?

AIが商談を自動で記録・分析し、営業組織の生産性を向上させます