テクノロジー

エージェンティックAI

目標達成のために自律的に計画し、ツールを使いながらタスクを完遂するAIシステム。従来の対話型AIを超えた実行力を持つ。

エージェンティックAIとは

エージェンティックAI(Agentic AI)は、与えられた目標を理解し、自律的に計画を立て、複数のツールを駆使しながらタスクを完遂するAIシステムです。従来の対話型AI(ChatGPTやCopilotなど)が「質問に答える」「提案する」ことに留まっていたのに対し、エージェンティックAIは「実際に行動する」ことができます。大規模言語モデルの進化により、人間の曖昧な指示を理解し、必要な情報を収集し、判断し、業務システムに反映するまでを自動で実行できるようになりました。

なぜエージェンティックAIが注目されるのか

ビジネスの多くの業務は、複数のステップと判断を組み合わせたワークフローで構成されています。例えば、営業担当者が新規リードに対応する際は、まず顧客情報を調査し、過去の類似案件を確認し、提案内容を検討し、CRMに記録する、といったステップを踏みます。これまでこうした業務は人間が手作業で行うしかありませんでしたが、エージェンティックAIによって自動化の可能性が広がっています。

  • ゴールベースの指示: 「◯◯を達成して」と目標を伝えるだけで、必要なステップを自動で計画・実行します。
  • ツールの自律的な活用: 検索エンジン、データベース、API、業務システムなど、複数のツールを組み合わせて使います。
  • 試行錯誤の自動化: 計画が失敗した場合、自動で別の方法を試し、目標達成まで繰り返します。
  • 判断の可視化: 何を考え、なぜそのアクションを選んだのか、推論プロセスをログとして記録します。

エージェンティックAIの仕組み

エージェンティックAIは、大規模言語モデルを「推論エンジン」として、外部ツール群を「手足」として動作します。具体的には、目標を受け取ると、まず達成に必要なステップを計画し、各ステップで必要なツール(検索、データベースクエリ、API呼び出しなど)を選択して実行します。ツールからの結果を受け取ると、それを踏まえて次のアクションを決定する、というサイクルを繰り返します。

例えば、営業部門で「今週の商談リストから優先度が高い案件を抽出し、提案書の下書きを作成して」と指示すると、エージェンティックAIは以下のように動作します。

  1. CRMから今週の商談データを取得
  2. 各商談の商談規模、決裁フェーズ、コンペ状況などを分析
  3. 優先度スコアを計算し、上位3件を抽出
  4. 各案件の顧客業界、課題、予算情報を収集
  5. 過去の類似案件の提案書をテンプレートとして検索
  6. 顧客ごとにカスタマイズした提案書の下書きを生成
  7. 営業担当者に確認依頼の通知を送信

このように、複数のステップを跨いだ複雑な業務フローを、人間の細かい指示なしに実行できるのがエージェンティックAIの強みです。

AIエージェントとの違い

エージェンティックAIと「AIエージェント」は、ほぼ同義で使われることが多いですが、厳密には若干のニュアンスの違いがあります。AIエージェントは「自律的に行動するAIプログラム」を指す一般的な用語であり、ルールベースのエージェントやシンプルな自動化スクリプトも含まれます。一方、エージェンティックAIは、大規模言語モデルを基盤とし、推論によって動的に計画を立て、複雑なゴールを達成できる、より高度なエージェントを指すことが多いです。実務上は、両者を区別せず「AIエージェント」と呼ぶことが一般的です。

aileadとエージェンティックAI

aileadは、営業商談や採用面談などの対話データを統合・構造化し、エージェンティックAIの実行基盤として活用します。対話から抽出した顧客課題、意思決定者の関心事、ネクストアクションなどの情報をもとに、AIエージェントが自律的にCRM更新、タスク起票、提案書生成などを実行します。対話データという豊富な文脈を持つことで、より精度の高い判断と実行が可能になります。

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