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salesforce amazon connect 連携とは、クラウド型コンタクトセンターAmazon Connectの通話・チャットをSalesforce上で扱う仕組みを指す。着信時の画面ポップや、通話ログのCRM記録を実現する連携である。電話とCRMを別々の画面で運用するのをやめ、オペレーターが顧客情報を見ながら応対し、その記録を自動でCRMへ残せるようにするのが狙いだ。
本記事では、Amazon ConnectとSalesforceを結ぶ3つの連携方式(CTIアダプタ・Service Cloud Voice・SCC-AC)の違いと仕組みを整理する。あわせて画面ポップや通話ログ記録の実際、そして蓄積した対話データをCRMで活かす設計まで、AWS公表情報にもとづいて解説する。
salesforce amazon connect 連携の全体像と3つの方式
Amazon ConnectとSalesforceの連携は、目的と実装の深さに応じて大きく3つの方式に分かれる。いずれも通話・チャットをSalesforce画面内で扱い、応対記録をCRMに残せる点は共通するが、統合の深さと運用モデルが異なる。
- Amazon Connect CTI Adapter(CTIアダプタ): AppExchangeで配布される連携アプリ。Salesforce Lightning上に通話パネルを組み込み、着信時の画面ポップやクリックトゥコールを提供する。
- Salesforce Service Cloud Voice(SCV): Amazon ConnectをSalesforceにネイティブ統合する方式。Contact Lensのリアルタイム文字起こしをSalesforce側で利用できる。
- Salesforce Contact Center with Amazon Connect(SCC-AC): 音声・チャット・メール・ケース管理を一体で扱う統合オファリング。2025年3月17日にGA(一般提供)となった。
CTIアダプタが「既存のSalesforceに通話機能を後付けする」アプローチであるのに対し、SCVとSCC-ACは「AmazonのコンタクトセンターをSalesforceの中核として据える」アプローチである。自社のコンタクトセンターの規模や、どこまで音声をCRM主導にしたいかで選択が変わる。
出典: Amazon Connect CTI Adapter for Salesforce Lightning(https://amazon-connect.github.io/amazon-connect-salesforce-cti/)/Salesforce Contact Center with Amazon Connect is now generally available(AWS What's New)ほか。機能・提供状況は同ドキュメント/AWS公表情報にもとづきます。最新はAWS/Salesforce公式で確認してください。
CTIアダプタの仕組み|画面ポップ・通話ログ記録・録音再生
CTIアダプタは、Salesforceのエージェント画面にAmazon Connectの通話・チャット機能を組み込む連携アプリだ。AWSの公表情報では、次の機能をコードを書かずに構成できる。
- 画面ポップ: 着信時に発信者番号や連絡先属性をもとに、該当する取引先・ケース・コンタクトのレコードを自動で開く。
- クリックトゥコール: Salesforceのレコード上の電話番号をクリックして発信できる。
- アクティビティ記録: 音声・チャットの対話をSalesforceのアクティビティとして記録する。
- 録音再生: Amazon Connectで録音した通話をSalesforce内で再生できる。
- コールディスポジション: 通話後の対応区分やアフターコールワークをワークフロー化する。
- CTI Flows: 画面ポップやアクティビティ管理などの挙動を、GUIで拡張・カスタマイズする。
画面ポップの精度を高める鍵は、Amazon Connectのコンタクトフローで付与したコンタクト属性をSalesforceへ渡すことにある。発信者番号だけでなく、IVRで取得した問い合わせ種別や会員IDなどの属性を連携させれば、オペレーターは応対開始と同時に文脈を把握できる。
Amazon Connect自体の仕組みや料金体系を先に押さえたい場合は、Amazon Connectの仕組み・料金・できることを参照してほしい。
出典: Amazon Connect CTI Adapter for Salesforce Lightning|Key Benefits(amazon-connect.github.io)。機能の記載は同ドキュメントにもとづきます。
Service CloudとContact Lensで対話データをCRMに取り込む
より深い統合が必要な場合は、Service Cloud VoiceとSalesforce Contact Center with Amazon Connectが選択肢になる。両者に共通するのは、Amazon Connect Contact Lensの分析結果をSalesforce側で扱える点だ。
Contact Lensは通話・チャットの文字起こし、感情分析、応対後の要約を提供する機能である。AWSの記載では、Service Cloud VoiceはContact Lensとの標準連携で会話のリアルタイム文字起こしと分析を実現する。この分析は、スーパーバイザー監視・エージェントアシスト・ネクストベストアクションといったユースケースに活用できる。SCC-ACでも、エージェントとスーパーバイザーはSalesforce Service Cloud内でリアルタイムの音声文字起こしと通話モニタリングを利用できる。
この段階まで来ると、連携は「電話をかける・受ける」から「対話の中身をCRMのデータとして扱う」フェーズに移る。顧客が何を話し、どのような感情で、何を求めたのかがテキストと分析結果としてケースに残るため、後続のフォローアップや品質改善の材料になる。Contact Lensの機能詳細はAmazon Connect Contact Lensの文字起こし・感情分析・要約で解説している。
出典: Salesforce Contact Center with Amazon Connect(AWS Contact Center Blog)ほか。Contact Lensの連携内容はAWS公表情報にもとづきます。最新はAWS/Salesforce公式で確認してください。
連携方式の比較|どこまでCRM主導にするか
3方式の位置づけを整理すると、選択の軸は「Salesforceにどこまで音声を寄せるか」と「Contact Lensの分析をどこまで活かすか」に集約される。
| 観点 | CTIアダプタ | Service Cloud Voice | SCC-AC |
|---|---|---|---|
| 統合の深さ | Salesforceに後付け | ネイティブ統合 | 一体オファリング |
| 画面ポップ・通話ログ | 対応 | 対応 | 対応 |
| Contact Lensの活用 | 分析機能を連携 | リアルタイム文字起こし標準連携 | 文字起こし・通話監視をService Cloudで参照 |
| 提供・入手 | AppExchange配布 | Salesforceライセンス | 2025年3月GA |
| 向く用途 | 既存Salesforce資産に音声を追加 | CRM主導で音声を運用 | 音声・チャット・メール・ケースを統合運用 |
どの方式でも通話ログと文字起こしはCRMに残せるが、残したデータを部門横断で再利用できるかは連携製品の範囲外であり、別途ナレッジ設計が要る。コンタクトセンター単体で完結させるか、営業・CS・管理まで含めて対話データを回すかで、必要な設計が変わってくる。
なお、Amazon Connect全体のAI機能群やクラウド電話基盤の比較観点はAmazon ConnectのAI機能 完全ガイド、他社CPaaSとの比較はAmazon Connect vs Twilioの比較にまとめている。
出典: 各連携方式の比較はAWS公表情報(前掲のKey Benefits/What's New/AWS Contact Center Blog)にもとづく編集部整理です。詳細・最新はAWS/Salesforce公式で確認してください。
対話データをCRMで活かすには|記録から活用へ
連携でCRMに通話ログや文字起こしが溜まっても、それだけでは活用に至らない。多くの現場で起きるのは、レコードに文字起こしが添付されるものの、検索性や再利用性が低く「記録して終わり」になる状態だ。
対話データが価値を生むのは、次の条件を満たしたときである。
- 通話・チャットの内容が要約止まりでなく、論点・要望・約束事などに構造化されている。
- コンタクトセンターだけでなく、営業・CSの対話も横断して同じ基準で扱える。
- アクセス権や利用範囲が統治され、AIが安全に参照できる状態にある。
要約で止めず、対話データを検索・参照できるナレッジへ構造化し、部門横断で統治する層を用意できるかが、連携投資を成果へつなげる分岐点となる。この「ナレッジ層」の考え方は、AIが社内文書を根拠に回答を生成するRAG(検索拡張生成)の前提とも重なる。参照される情報が構造化・統治されていなければ、AIの回答品質は上がらないためだ。
ここが、対話データAIプラットフォームであるaileadが担う領域である。aileadはAmazon ConnectやSalesforceのデータを直接取り込む連携製品ではないが、営業・CS・管理を横断した対話データを「AIが使えるナレッジ」へ構造化・統治する概念的なナレッジ層として位置づけられる。Amazon ConnectやContact Lensが生む対話データを、要約や個別記録で終わらせず組織の資産に変える発想が、連携の先にある本命のテーマになる。
出典: 連携製品の機能はAWS/Salesforce公表情報(前掲)にもとづきます。ailead自体の位置づけは自社見解であり、特定の連携動作を断定するものではありません。
ailead編集部
株式会社ailead
aileadの公式編集部です。営業DX・AI活用に関する情報を発信しています。



