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2026年8月現在、消費者物価指数(CPI)は前年比3%超の上昇が続いており、最低賃金は2025年度に全国加重平均1,055円へ引き上げられた後もさらなる上昇が見込まれています。円安定着と原材料費の高止まり、物流費の上昇が加わり、企業の値上げ判断は「するかどうか」でなく「いつ、どのように伝えるか」の問題になっています。
本記事では、値上げ・料金改定のお知らせに使えるコピペOKのメール例文テンプレート20選を掲載しています。BtoB法人向け、業種別(建設業・飲食・IT・物流)、理由別(原材料高騰・円安・品質向上)、値上げ交渉メールまで網羅しているため、自社の状況に合ったテンプレートをすぐに活用できます。
値上げ・価格改定のお知らせとは(書く前に押さえる3つのポイント)
値上げのお知らせメールは、顧客との信頼関係を維持しながら価格変更を伝えるビジネスコミュニケーションです。書き始める前に、以下の3つのポイントを押さえておくと顧客の納得を得やすくなります。
ポイント1:顧客の3つの不安を先回りして解消する
値上げ告知を受けた顧客が抱く不安は「必要性(なぜ値上げするのか)」「タイミング(なぜ今なのか)」「公平性(自社だけが対象ではないか)」の3つに集約されます。この3点に対する回答をメール本文に織り込むことで、問い合わせや反発を最小限に抑えられます。
ポイント2:客観的データで理由を裏付ける
中小企業庁「価格交渉ハンドブック」(令和8年1月改定版)では、コスト算定根拠を示したうえでの価格交渉が双方の合意形成を促進すると明記されています。CPI(消費者物価指数)や業界団体の価格指数など、第三者データを根拠として添えることで「自社都合の値上げ」という印象を払拭できます。商談準備の精度を高める組織図活用法も参考に、事前準備を整えましょう。
ポイント3:必須項目を漏らさない
値上げのお知らせメールには、①値上げの実施日と新価格、②やむを得ない理由(原材料・人件費・円安等の具体的根拠)、③顧客への配慮(猶予期間・経過措置・段階的値上げ等の選択肢)、④担当者連絡先(質問・相談の受付窓口)の4点を必ず含めます。いずれかが欠けると顧客の不信感や問い合わせの増加につながります。
値上げのお知らせ 例文テンプレート(BtoB法人向け6選)
件名・本文・署名まで含む完全な例文です。BtoB法人間取引の基本形から、商談中の企業向け、SaaS月額改定まで、幅広いシーンに対応しています。
例文1:既存顧客(一般向け・BtoB基本形)
件名:【重要】価格改定のお知らせ(〇〇月〇〇日より)
〇〇株式会社 〇〇様
平素より大変お世話になっております。株式会社〇〇の〇〇です。
このたび、原材料費・人件費の継続的な高騰を受け、誠に恐れながら弊社サービスの価格を改定させていただくこととなりました。
■ 改定内容 ・対象:〇〇サービス全プラン ・改定後価格:〇〇円(現行 〇〇円) ・適用開始日:〇〇年〇〇月〇〇日より
これまで価格据え置きを継続してまいりましたが、現状のコスト水準では品質を維持したサービス提供が困難な状況となっており、やむを得ず価格改定の判断に至りました。
ご不明点・ご相談がございましたら、担当の〇〇(〇〇@example.com)までお気軽にお問い合わせください。
引き続きご愛顧いただけますよう、心よりお願い申し上げます。
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇
例文2:新規取引先・商談中の企業向け
件名:ご提案価格に関するご連絡
〇〇株式会社 〇〇様
先日ご提示しておりました見積もりに関して、誠に恐れながら一点ご連絡がございます。
現在の原材料・輸送コストの上昇を受け、〇〇月〇〇日以降のご契約分より価格を改定させていただく予定です。現行のご提案価格でのご契約は〇〇月〇〇日が締め切りとなります。
ご検討のタイミングと重なり大変恐縮ではございますが、何卒ご理解いただけますと幸いです。 ご不明点がございましたら、いつでもご連絡ください。
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇
例文3:SaaS・サブスクリプション向け(月額料金改定)
件名:【重要】〇〇サービス 月額料金改定のお知らせ(〇〇年〇〇月より)
いつもご利用ありがとうございます。〇〇サービス運営チームです。
このたび、サービスの継続的な品質向上と安定運用のため、月額料金を以下のとおり改定させていただきます。
■ 改定内容 ・現行月額:〇〇円(税抜) ・改定後月額:〇〇円(税抜) ・適用開始:〇〇年〇〇月請求分より
現在ご契約中のお客様には、〇〇年〇〇月末日まで現行価格を適用いたします。
引き続き高品質なサービスをご提供できるよう努めてまいります。ご不明な点はサポートデスク(support@example.com)までご連絡ください。
〇〇サービス運営チーム
例文4:サービス業(コンサルティング・受託)向け
件名:弊社サービス費用改定のご案内
〇〇株式会社 〇〇様
平素より弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、専門人材の確保・育成コストの上昇等に対応するため、〇〇年〇〇月より弊社サービスの費用を改定させていただくこととなりました。
■ 改定内容 ・対象:〇〇コンサルティングサービス全般 ・改定幅:現行費用より〇〇%増 ・適用開始:〇〇年〇〇月〇〇日以降の新規・更新契約より
ご継続いただいている契約については、更新時より新料金を適用いたします。なお、今回の改定後もサービス品質の向上に努めてまいります。 ご質問・ご相談は担当〇〇(〇〇@example.com)まで何なりとお申し付けください。
株式会社〇〇 〇〇部 〇〇
例文5:段階的値上げ(フェーズ分割方式)
件名:価格改定のお知らせ(2段階実施のご案内)
〇〇株式会社 〇〇様
平素よりお世話になっております。株式会社〇〇の〇〇です。
原材料費・エネルギーコストの継続的な上昇を受け、今後2段階で価格を改定させていただくこととなりました。急激な価格変更による御社の予算調整への影響を最小化するため、段階的な適用とさせていただきます。
■ 第1フェーズ(〇〇年〇〇月〇〇日より) 現行価格より〇〇%引き上げ
■ 第2フェーズ(〇〇年〇〇月〇〇日より) 第1フェーズ価格よりさらに〇〇%引き上げ
段階的な移行により、御社の調整期間を十分に確保できるよう配慮いたしました。ご不明な点がございましたら、担当〇〇(〇〇@example.com)までご連絡ください。
株式会社〇〇 〇〇部 〇〇
例文6:人件費上昇を理由とした値上げ(BtoB全般)
件名:【重要】人件費上昇に伴うサービス料金改定のご案内
〇〇株式会社 〇〇様
平素より大変お世話になっております。株式会社〇〇の〇〇です。
このたび、最低賃金の引き上げおよび人材確保にかかる採用・育成コストの上昇を受け、弊社サービスの料金を改定させていただくこととなりました。
■ 背景 2026年度の最低賃金引き上げに加え、専門人材の採用市場の逼迫により、サービス提供に必要な人件費が前年比〇〇%増加しております。
■ 改定内容 ・対象:〇〇サービス ・改定幅:現行価格より〇〇%引き上げ ・適用開始:〇〇年〇〇月〇〇日より
サービス品質の維持・向上に向けた投資として何卒ご理解いただけますと幸いです。ご質問やご相談がございましたら、担当〇〇(〇〇@example.com)までお気軽にご連絡ください。
株式会社〇〇 〇〇部 〇〇
業種別 値上げのお知らせテンプレート(5選)
業種によって値上げの背景や使う用語が異なります。自社の業種に近いテンプレートを選んでカスタマイズしてください。
例文7:建設業・工事業向け(施工費用改定)
件名:施工費用改定のご案内(〇〇年〇〇月受注分より)
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様
平素よりご発注いただき誠にありがとうございます。株式会社〇〇の〇〇です。
建設資材(鉄筋・コンクリート・木材等)および人件費の大幅な上昇を受け、〇〇年〇〇月〇〇日以降のご受注分より施工費用を改定させていただくこととなりました。
■ 改定概要 ・対象:新規受注案件(〇〇年〇〇月〇〇日以降のご発注分) ・改定幅:現行見積もり比〇〇%程度の引き上げ(案件規模により変動) ・既存契約:現行価格を維持(変更なし)
引き続き安全・高品質な施工でお応えしてまいります。詳細は担当〇〇(TEL: 〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇)にお問い合わせください。
株式会社〇〇 〇〇部 〇〇
建設業の値上げでは、国土交通省の公共工事設計労務単価の改定情報を引用すると説得力が増します。エンタープライズセールスの基本で紹介している大型案件の交渉フレームも参考になります。
例文8:建設業・元請→下請間の労務単価改定
件名:労務単価改定のお願い(〇〇年〇〇月以降の新規発注分)
〇〇建設株式会社 工事部 〇〇様
平素より協力会社としてお引き立ていただき、誠にありがとうございます。株式会社〇〇の〇〇です。
2026年度の最低賃金引き上げおよび建設技能労働者の賃金水準見直し(国土交通省 公共工事設計労務単価改定)を受け、〇〇年〇〇月以降の新規発注分より労務単価の改定をお願いしたく、ご連絡いたしました。
■ 改定のお願い内容 ・対象:〇〇工事における労務費(技能者・職長・普通作業員) ・改定幅:現行単価より〇〇%程度の引き上げ ・適用:〇〇年〇〇月〇〇日以降の新規発注分 ・既存契約:現行単価を維持
国土交通省の設計労務単価は過去最高水準まで引き上げられており、技能労働者の処遇改善と担い手確保のため、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
詳細は改めてお打ち合わせの場を設けさせていただければ幸いです。ご都合の良い日時を担当〇〇(TEL: 〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇)までご連絡ください。
株式会社〇〇 工事部 〇〇
例文9:飲食業向け(メニュー価格改定)
件名:メニュー価格改定のお知らせ
お客様各位
いつも〇〇をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
このたび、食材費・光熱費・人件費の継続的な上昇を受け、〇〇年〇〇月〇〇日よりメニュー価格を改定させていただくこととなりました。
■ 改定内容 ・対象:一部メニュー(ランチ・ディナーの主要メニュー) ・改定幅:現行価格より〇〇円〜〇〇円の引き上げ ・適用開始:〇〇年〇〇月〇〇日より
地元の旬の食材にこだわった料理をこれからもご提供し続けるために必要な判断でございます。価格改定後も、お客様にご満足いただける品質と量を維持してまいります。
今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
〇〇(店名)店主 〇〇
飲食業の場合、仕入れ価格の推移を具体的に示すと顧客の理解を得やすくなります。店頭掲示用のPOPと併用するとメール未読の顧客への周知漏れも防げます。
例文10:IT・Web制作業向け(制作費・保守費の改定)
件名:Web制作・保守サービスの料金改定について
〇〇株式会社 〇〇様
平素より弊社のWeb制作・保守サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、エンジニア人件費の上昇、セキュリティ対策コストの増加、およびクラウドインフラ費用の高騰に伴い、〇〇年〇〇月より制作費・保守費を改定させていただきます。
■ 改定内容 ・Web制作費:現行の見積もり基準より〇〇%引き上げ ・月額保守費:〇〇円→〇〇円(税抜) ・適用開始:〇〇年〇〇月〇〇日以降のご発注・更新分より
改定に伴い、セキュリティ監視の強化、レスポンス対応時間の短縮など、サービス品質の向上も実施いたします。 現行契約の更新時期に合わせてご案内いたしますので、ご不明点は担当〇〇(〇〇@example.com)までご連絡ください。
株式会社〇〇 〇〇部 〇〇
例文11:物流・運送業向け(運賃改定)
件名:運賃改定のご案内(〇〇年〇〇月出荷分より)
〇〇株式会社 物流部 〇〇様
平素より弊社の運送サービスをご利用いただき、厚く御礼申し上げます。
燃料費の高止まり、2024年問題に端を発するドライバー人件費の上昇、および車両維持費の増加を受け、〇〇年〇〇月〇〇日出荷分より運賃を改定させていただくこととなりました。
■ 改定概要 ・対象:全配送エリアの一般貨物運賃 ・改定幅:現行運賃より〇〇%引き上げ ・適用開始:〇〇年〇〇月〇〇日出荷分より ・チャーター便:別途お見積もり
安定した配送品質を維持し、安全運行を継続するための措置です。運賃表の詳細は別途お送りいたします。ご質問は担当〇〇(TEL: 〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇)までお問い合わせください。
株式会社〇〇 営業部 〇〇
物流業界では「2024年問題」以降のドライバー不足と時間外労働規制の影響が継続しています。運賃改定の根拠として国土交通省の「標準的な運賃」の告示改定を引用すると、業界全体の動きであることを示せます。
理由別 値上げのお知らせテンプレート(5選)
値上げの理由ごとに適切な表現と根拠の示し方が異なります。自社の状況に最も近い理由のテンプレートを活用してください。
例文12:原材料高騰を理由とした値上げ(製造業特化)
件名:原材料価格改定に伴う出荷価格改定のご案内
〇〇株式会社 購買部 〇〇様
平素よりご高配を賜り厚く御礼申し上げます。株式会社〇〇 営業部の〇〇です。
このたび、〇〇および関連素材の市況価格の大幅な上昇を受け、誠に不本意ながら弊社製品の出荷価格を改定させていただくこととなりました。
■ 背景データ ・〇〇の国際市況価格:前年比〇〇%上昇(出典:〇〇協会 〇〇年〇〇月レポート) ・国内卸価格:〇〇指数で〇〇ポイント上昇
■ 改定概要 ・対象品目:〇〇シリーズ全品番 ・改定率:現行価格より〇〇%引き上げ ・適用開始:〇〇年〇〇月〇〇日出荷分より
生産コストの削減努力を重ねてまいりましたが、昨今の〇〇価格の上昇幅は自助努力の範囲を超えており、やむを得ない判断となりました。詳細は別紙をご確認ください。 ご不明な点・ご相談は担当〇〇(TEL: 〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇)までお申し付けください。
株式会社〇〇 営業部 〇〇
製造業の値上げでは、業界団体が発行する原材料価格指数や市況レポートを添付資料として活用すると効果的です。提案力を高めるスキルとトレーニングで紹介しているデータ活用のフレームが参考になります。
例文13:為替影響(円安)を理由とした値上げ
件名:為替変動に伴う価格改定のお知らせ
〇〇株式会社 〇〇様
平素より大変お世話になっております。株式会社〇〇の〇〇です。
長期化する円安の影響により、海外調達品のコストが大幅に上昇しております。弊社では為替ヘッジや仕入れ先の分散により吸収に努めてまいりましたが、現在の為替水準が継続する中、やむを得ず価格を改定させていただく判断に至りました。
■ 背景 ・為替レート:〇〇年〇〇月時点で1ドル=〇〇〇円前後(前年同期比〇〇円の円安) ・海外調達品比率:弊社製品の〇〇%が輸入部材を使用
■ 改定内容 ・対象:〇〇製品シリーズ ・改定幅:現行価格より〇〇%引き上げ ・適用開始:〇〇年〇〇月〇〇日より
今後、為替が一定水準に回復した場合は改めて価格の見直しを検討いたします。ご不明点は担当〇〇(〇〇@example.com)までご連絡ください。
株式会社〇〇 〇〇部 〇〇
為替を理由とする場合は「一時的な変動」ではなく「構造的・長期的な水準変化」であることを示すと説得力が増します。為替回復時の価格見直しの可能性を明示することで、顧客の「ずっとこの価格なのか」という懸念も和らげられます。
例文14:品質向上に伴う料金改定
件名:サービス品質向上に伴う料金改定のお知らせ
〇〇株式会社 〇〇様
平素より弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、お客様により高い価値を提供するため、〇〇年〇〇月よりサービス内容の拡充と料金改定を実施いたします。
■ サービス拡充内容 ・〇〇機能の追加(従来は上位プランのみ) ・サポート対応時間の拡大(平日9:00-18:00→平日9:00-21:00) ・セキュリティ強化(〇〇認証の取得に伴うインフラ増強)
■ 料金改定内容 ・現行月額:〇〇円(税抜) ・改定後月額:〇〇円(税抜) ・適用開始:〇〇年〇〇月請求分より
今回の改定は、コスト上昇への対応のみならず、サービスの価値そのものを向上させるための投資です。改定後の新機能・サポート体制の詳細は別途ご案内いたします。 ご質問は担当〇〇(〇〇@example.com)までお気軽にお問い合わせください。
株式会社〇〇 〇〇部 〇〇
品質向上を理由とした料金改定は、値上げの中でも最も顧客の理解を得やすいパターンです。具体的な機能追加や品質改善の内容を明示し、「値上げ分の価値がある」と感じてもらえる構成にすることが重要です。
例文15:契約更新時の値上げ通知(SaaS年間契約)
件名:【ご契約更新のご案内】〇〇サービス年間プランの価格改定について
〇〇株式会社 〇〇様
いつも〇〇サービスをご利用いただきありがとうございます。
このたび、〇〇年〇〇月〇〇日の年間契約更新にあたり、価格を改定させていただく旨をご案内いたします。
■ 更新後の年間プラン料金 ・現行:〇〇万円(税抜) ・改定後:〇〇万円(税抜) ・適用:〇〇年〇〇月〇〇日の更新分より
サーバーインフラ費・開発費の上昇に対応するための改定となります。引き続き機能強化・サポート品質の向上にも取り組んでまいりますので、引き続きご愛顧いただけますと幸いです。
ご不明点・ご相談がある場合は、更新日の〇〇日前までに担当(〇〇@example.com)へご連絡ください。
〇〇サービス運営チーム
契約更新時の値上げは、更新日の2カ月前までに告知するのが理想です。更新直前の通知は顧客の不信感を招き、解約判断に傾きやすくなります。
例文16:料金改定のお知らせ(料金体系変更を伴う場合)
件名:料金体系変更のお知らせ(〇〇年〇〇月より)
〇〇株式会社 〇〇様
平素より弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、お客様の利用実態に即した適正な料金設定を実現するため、〇〇年〇〇月より料金体系を改定いたします。
■ 改定内容 【現行】一律〇〇円/月 【改定後】ご利用量に応じた段階制 ・〇〇件まで:〇〇円/月 ・〇〇件〜〇〇件:〇〇円/月 ・〇〇件以上:〇〇円/月 ・適用開始:〇〇年〇〇月請求分より
現在の平均ご利用量をもとに、御社の場合は改定後〇〇円/月となる見込みです。ご利用量が少ないお客様にとっては現行より負担が軽減されるケースもございます。
料金シミュレーションをご希望の場合は、担当〇〇(〇〇@example.com)までお気軽にお申し付けください。
株式会社〇〇 〇〇部 〇〇
料金体系の変更を伴う場合は、個社ごとの影響額シミュレーションを事前に準備しておくと、問い合わせ対応がスムーズになります。営業の4つの不を解消する方法で紹介している「公平性の不安解消」が特に重要です。
BtoC向け・医療福祉向けテンプレート(4選)
一般消費者や医療・福祉分野の取引先向けのテンプレートです。専門用語を避け、わかりやすい表現を心がけましょう。
例文17:BtoC向け(一般消費者・EC・通販)
件名:【重要なお知らせ】商品価格改定のご案内(〇〇月〇〇日より)
いつも〇〇をご利用いただきありがとうございます。
このたび、原材料・物流コストの上昇を受け、誠に残念ながら一部商品の価格を改定させていただくこととなりました。
■ 改定対象・時期 ・対象商品:〇〇シリーズ ・改定後価格:〇〇円(現行〇〇円) ・適用開始:〇〇年〇〇月〇〇日のご注文分より
〇〇月〇〇日までのご注文は現行価格でお求めいただけます。ご利用の機会としてご活用ください。
今後もより良い商品・サービスをお届けできるよう努めてまいります。何卒ご理解いただけますと幸いです。
〇〇カスタマーサービス
例文18:医療・福祉・介護向け(委託先・仕入れ先)
件名:委託費用改定のご案内(〇〇年〇〇月より)
〇〇様
平素より弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
専門スタッフの確保・育成にかかる人件費の上昇、および消耗品・設備メンテナンスコストの高騰を受け、誠に恐縮ではございますが〇〇年〇〇月より委託費用を改定させていただく運びとなりました。
■ 改定内容 ・現行月額委託費:〇〇円 ・改定後月額委託費:〇〇円 ・適用開始:〇〇年〇〇月〇〇日より
引き続き安心・安全なサービスの提供に努めてまいります。ご不明点は担当〇〇(〇〇@example.com)までお気軽にご相談ください。
〇〇株式会社
例文19:BtoC定期便・サブスクリプション向け
件名:定期便サービスの価格改定について
〇〇様
いつも〇〇定期便をご利用いただき、ありがとうございます。
このたび、原材料および配送コストの上昇を受け、〇〇年〇〇月お届け分より定期便の価格を改定させていただくこととなりました。
■ 改定内容 ・現行価格:月額〇〇円(税込・送料込) ・改定後価格:月額〇〇円(税込・送料込) ・適用開始:〇〇年〇〇月お届け分より
■ 改定に合わせたサービス改善 ・お届け日の変更が〇日前まで可能に(従来は〇日前) ・〇〇の追加(〇〇年〇〇月より)
価格改定後も、品質と利便性の向上に努めてまいります。解約・休止・プラン変更のご相談はマイページまたはカスタマーサポート(〇〇@example.com)までご連絡ください。
〇〇カスタマーサポート
例文20:値上げ交渉メール(取引先との価格協議を求める場合)
件名:価格改定のご相談
〇〇株式会社 〇〇様
平素より大変お世話になっております。株式会社〇〇の〇〇です。
昨今の原材料費・物流費・人件費の高騰を受け、現行の取引価格の維持が困難な状況となっております。つきましては、価格改定についてご相談のお時間をいただけないかと考えております。
■ 現状 ・原材料費:前年比〇〇%上昇 ・物流費:前年比〇〇%上昇 ・人件費:最低賃金改定に伴い〇〇%増
■ ご相談内容 ・改定幅:〇〇%程度の引き上げをお願いしたく存じます ・適用時期:〇〇年〇〇月以降を希望
御社のご事情も十分に考慮したうえで、双方にとって持続可能な取引条件を模索したいと考えております。まずはお打ち合わせの場を設けさせていただければ幸いです。
ご多忙のところ恐れ入りますが、ご都合の良い日時をご連絡いただけますと助かります。
株式会社〇〇 〇〇部 〇〇
値上げ交渉メールでは、一方的な通知ではなく「相談」のスタンスで臨むことが重要です。「協議の場を設けたい」という表現により、顧客に意見を述べる機会を保証し、交渉決裂のリスクを下げられます。営業クレーム対応のポイントで紹介している「傾聴と共感」の姿勢が、値上げ交渉の場でも効果を発揮します。
価格改定時の顧客別対応シナリオ(受容・渋り・強硬拒否)
メールで告知した後、顧客の反応は大きく3パターンに分かれます。それぞれのシナリオに合わせた対応策を事前に準備しておくと、商談が安定します。提案力を高めるスキルとトレーニングと組み合わせて、値上げ交渉を価値訴求の機会として活かしましょう。
シナリオ1:受容(「わかりました、対応します」)
顧客が値上げを受け入れた場合でも、関係強化のフォローを忘れないことが重要です。
対応のポイント:
- 受容の連絡をもらったらその日のうちにお礼メールまたは電話を入れる
- 「ご理解いただき、引き続き最高のサービスを提供できるよう努めます」と価値へのコミットを再度伝える
- 値上げ後のサービス改善内容や追加価値(新機能・サポート拡充など)を改めて共有し、「払い損」という印象を残さない
- 次の訪問・定例ミーティングのタイミングを提案し、関係を能動的に維持する
受容後の油断が解約につながるケースは多く、値上げを「関係深化のきっかけ」として捉える視点が長期的な取引継続を生みます。受注後のお礼メール例文のフォーマットを応用して、迅速にお礼を伝えましょう。
シナリオ2:渋り(「少し厳しいです、何とかなりませんか」)
渋りは交渉の余地がある最もよくある反応です。即座に価格を下げる前に、価値で応答することが鉄則です。
対応のポイント:
- まず「どの点が特に厳しいですか」と具体的な懸念を引き出す(予算制約か、社内承認か、競合比較かで打ち手が変わる)
- 価格を下げる前に、追加価値(優先サポート・トレーニング提供・レポート頻度の増加など)を提示して「値上げ分の価値」を補強する
- 段階的値上げへの変更(例:一括10%→半年で5%+5%)を選択肢として提示し、心理的抵抗を分散させる
- 発注量の確約や支払いサイトの短縮と引き換えに改定幅を調整する余地を検討する
- 「今回の条件でのご継続が難しければ、一度上長を交えて話し合いの場を設けさせてください」と決裁者を早期に引き込む
渋りへの対応は、営業の4つの不を解消する方法で紹介している「必要性・タイミング・公平性の不安解消」のフレームが直接応用できます。
シナリオ3:強硬拒否(「値上げなら契約を見直します」)
強硬拒否は感情的に動揺しやすい場面ですが、その場での妥協は「今後も強く出れば値下げできる」という前例を作るリスクがあります。
対応のポイント:
- 「ご意見を承りました。一度社内で確認させてください」と即答を避け、場を一度リセットする(検討期間1週間が目安)
- リセットの間に自社の収益シミュレーションを行い、「この顧客に対して値上げを断念した場合のLTV(生涯顧客価値)と損益分岐」を試算する
- 再アプローチでは、価格据え置きの条件として「年間発注量の確約」「支払いサイトの短縮」「契約期間の延長(3年契約)」のいずれかを提示する
- それでも合意が得られない場合は「現行価格で対応できる範囲を縮小する」(サービス内容を一部外す形で実質単価を維持)という選択肢を提案する
- 最終的に合意が得られなかった場合は、取引継続の優先度を社内で判断し、担当者一人で抱え込まない
クロージングの成約率を上げるポイントで紹介している「決裁者へのアプローチタイミング」を強硬拒否への対応にも活用し、担当者レベルではなく経営・購買レベルの合意形成を目指しましょう。
値上げ交渉メールの書き方と成功させる5つのコツ
メール告知の前後を通じた「交渉の質」を磨くことが、値上げを乗り越えるための本質です。値引き交渉を避ける営業の進め方も参考にしながら、価格主導でなく価値主導の商談設計を心がけましょう。
1. やむを得ない理由を客観的データで示す
「原材料が高騰しているため」という説明だけでは不十分です。CPI(消費者物価指数)、業界団体の価格指数、自社のコスト増加率など、第三者データを根拠として提示することで説得力が増します。
中小企業庁「価格交渉ハンドブック」(令和8年1月改定版)では、コスト算定根拠を示した価格交渉が合意形成を促進すると明記されています。
2. 業界全体の動向であることを伝える
同業他社も同様の状況に直面していることを補足すると、「自社だけが割高になっている」という懸念を払拭できます。業界団体の発表や公開情報を引用する形が効果的です。BtoB営業の基本にも、顧客の「4つの不」を解消する考え方が示されています。
3. 顧客への配慮(猶予・経過措置)を明示する
段階的値上げ(例:第1フェーズ+5%→6カ月後に第2フェーズ+5%)は、心理学的な「損失分割」効果により、一括値上げより受け入れられやすい傾向があります。猶予期間を設けることで、顧客が社内予算の調整や上長への報告を行う時間を確保できます。
4. 値上げ後も提供価値が増すことをセットで伝える
価格改定に合わせたサービスアップデートや品質向上がある場合は必ずセットで伝えます。「値上げの通知」だけでなく「値上げ分の価値提供」を組み合わせることで、顧客の心理的な抵抗を軽減できます。営業フォローアップメールの書き方も参考に、価値を継続的に示すコミュニケーション設計を心がけましょう。
5. 決裁者を早い段階でフォローする
BtoB営業の場合、担当者だけでなく購買・財務の決裁者が最終判断に関わります。クロージングの成約率を上げるポイントの観点からも、決裁者との接点を早めに確立することが値上げ交渉を円滑に進める鍵です。商談の議事録の書き方を活用して、決裁者への報告資料を正確に残しましょう。
顧客への伝え方とフォローアップ(タイミング・チャネル選択)
「いつ、どの手段で伝えるか」も交渉結果を左右する重要な要素です。
告知のタイミング
値上げ実施の1〜2カ月前に第一報を出すのが基本です。可能であれば2カ月前に書面・メールで概要を伝え、1カ月前にリマインドする二段階告知が効果的です。直前の告知は顧客の準備不足を招き、「急に言われても困る」という感情的な反発につながります。契約更新時の値上げは、更新日の2カ月前までに告知するのが理想です。
対面商談とオンライン商談の使い分け
対面商談の場合は、最初に担当者へ口頭で概要を伝え、その場で質問や懸念を受け付けます。書面(見積書・改定案内状)をその場で手渡し、詳細を確認してもらいましょう。「次回訪問時に正式な書面をお持ちします」と段階を踏むことで唐突感を和らげられます。
オンライン商談の場合は、Zoom、Teams、Google Meetを活用して顔を見せながら伝えます。口頭での説明後にメールで改めて書面送付し、相手が後から確認できる状態にしましょう。メール単体での告知は誤解を生みやすいため、重要顧客には必ず口頭説明を先行させます。商談の振り返り活用法も参考にしながら、商談前後のプロセスを見直してみましょう。
値上げ後のフォローアップ3ステップ(解約防止)
告知・交渉が完了した後の「フォローアップ」こそが、長期的な顧客関係の維持を決めます。
- Step 1:値上げ実施後の初回請求時に確認連絡: 請求書発行と同時に担当者へ一言連絡を入れ、不満や疑問がないかを確認します
- Step 2:1〜2カ月後の満足度フォロー: 値上げ後のサービス利用状況や満足度を確認するアンケートや電話フォローを実施します。継続的な接触が「値上げ後に対応が変わった」という不満を予防します
- Step 3:年次レビューで価値を可視化: 毎年の取引振り返りの場で、提供した成果・KPIを可視化することで「この金額を支払う意味がある」という認識を更新し続けます
営業マネージャーの役割としても、こうしたフォロー体制の設計はチーム全体の課題です。営業センスの特徴と共通点の観点からも、値上げ告知後の顧客反応に過度に一喜一憂せず、丁寧なフォローを継続することが長期的な成果につながります。
aileadで値上げ交渉の成功率を上げる方法
aileadは、商談・会議の対話データを安全に統合・構造化し、AIエージェントが業務を自動化する対話データAIプラットフォームです。値上げ交渉のデータ活用に特に効果を発揮します。
値上げ交渉への具体的な活用例:
- 成功パターンの抽出: 過去の値上げ交渉の商談から、顧客の承諾を得た際に共通するトーク・言い回し・説明順序をAIが自動で分析・抽出する
- 懸念点の事前把握: 顧客が交渉中に示した懸念・反論のパターンをデータ化し、次回の商談準備に活かす
- チーム内の横展開: トップ営業担当の成功交渉を構造化してナレッジ共有し、チーム全体の交渉力を底上げする
- フォローアップの最適化: 値上げ告知後の顧客反応をデータとして蓄積し、反応パターン別の最適なフォロー手順をチームで標準化する
500社超の導入実績を持つaileadで、「感覚頼みの交渉」から「データに基づいた再現性のある交渉」へ進化できます。営業フローの最適化と合わせて、交渉プロセスの全体設計を見直してみましょう。
まとめ
値上げは避けて通れない経営判断ですが、伝え方次第で顧客の信頼を強化する機会に変えられます。本記事のメール例文テンプレート20選をベースにカスタマイズし、顧客の反応(受容・渋り・強硬拒否)別の交渉シナリオと5つのコツで設計することで、値上げ交渉の成功率を高められます。異動の挨拶メールやお礼メールのフォーマットも参考に、顧客との継続的なコミュニケーションを大切にしましょう。
関連記事
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ailead編集部
株式会社ailead
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